・よく夫婦喧嘩をしてしまう
・夫婦喧嘩ばかりで辛い
・最近大きな夫婦喧嘩をしてしまった
・夫婦喧嘩は子どもに影響ある?
・夫婦喧嘩から離婚に発展するケースは?
・どうすれば仲直りできるか知りたい
本記事では上記のお悩みにお答えします。
夫婦喧嘩は確かに嫌な経験ですね。ただ、私たち夫婦も未だに喧嘩することがあります。
しかし、その中でお互いに成長できる機会があると感じています。夫婦喧嘩は何かのアラームのようなもので、起こること自体は不思議ではありません。原因があるから起こるはずです。
だからこそ、夫婦喧嘩の原因に真摯に向き合い、解決できることは多いですし、成長できるのです。
夫婦喧嘩が起こるのは未来へのきっかけとも捉えられます。その視点で考えると、ポジティブな側面も見えてくるでしょう。
ただし、相手が酷い態度をとる場合や、耐えられないほどの状況であれば、適切な時に相談することが重要です。
では、まず夫婦喧嘩の原因について考えていきましょう。
夫婦喧嘩のよくある原因
夫婦喧嘩の原因を整理すると以下の3つにまとめられます。
①不満が抑えられない
②期待がズレる
③言葉の選び方が悪い
夫婦喧嘩のよくある原因①不満が抑えられない
夫婦喧嘩のよくある原因として不満が抑えられないがあります。よくあるのは負担がどちらかに大きくかかっているときに、不満が爆発してしまいやすいです。
例えば育児はその最もたる例です。主婦、もしくはワーキングマザーとして育児をしていると、負担の重さから不満が爆発してしまうことがよくあります。
ここについて夫側の理解が足りないと、不満が溜まり続けてしまいます。特に育児が休みもなくずっと見守る、関わらないとできない点が理解されていません。
また仕事をしている立場だと、大量にやることもないから一定は暇だろうと思ってしまうのですが、掃除や洗濯、食事、買い物などをしているとあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。夜泣いている子どもを、ひたすら対応しているのも大変ですよね。
こういった育児をする上での不満は溜まっていると、どこかで一気に出てきやすいと言えます。
他にも夫が飲み会ばかりでなかなか帰ってこない。妻のお金の使い方が激しく、貯金ができない。様々な相手への不満がどこかで溜まってしまうと相手に対して腹が立ち、喧嘩へと発展しまいます。
そうするとよくあるのが、「自分はこれだけ頑張っているのに…」と言うような気持ちが強く芽生えてしまい、さらに相手に対して過度な怒りが生まれてしまいます。
夫婦喧嘩のよくある原因②期待がズレる
意外と気づきにくいのが期待とズレているために喧嘩してしまうパターンです。
夫婦においても人間関係もそうなのですが、こうあるべき、こうするべきと言う暗黙の期待が人にはあります。
お金は毎月少しずつでも貯めておくべきだ。
飲み会は多くても月2回位が適切である。
育児は妻が8割位は担うべきだ。
家事は分担して夫も3割位は担うべきだ。
言葉遣いでバカは使ってはいけない。
などなど、価値観にも通じているのですが、相手に必ず一定の期待があるのが普通です。そういった期待を相手を踏みにじってしまうと、喧嘩へと発展します。
飲み会が多くても月2回位が適切だと思っている妻がいるのに、月に5回から10回ぐらい行ってしまえば必ずと言って良いほど喧嘩になりますよね。
こういった、言葉で伝えている期待もありますが、明確には伝えられていない期待もあるため、頻繁にずれてしまう夫婦もいたりします。この辺の期待をうまく調整していかないと夫婦喧嘩が減る事はありません。
夫婦喧嘩のよくある原因③言葉の選び方が悪い
最後に内容ではなく、言葉の選び方や言い方が悪いだけで夫婦喧嘩となってしまうケースもあります。
「普通はこれぐらい…」
「絶対に同じことするよね…」
「いつも辞めてって言ってるのに…」
「なんでこんなことができないの…」
「自分は頑張っているけど…」
「何回言っても…」
「結婚しなければ良かった…」
「バカじゃないの」
などなど、かちんとくる言葉ってありますよね。
内容ではなく、どうしてそんな言葉を使うのか、どうしてそんな言い方をするんだろうと腹が立ってしまうことがあります。
これについては特に相手を非難するニュアンスがいつも入っている、もしくは相手を下に見ているニュアンスが入っていることが多いです。
あなただけが悪い、あなたは私より劣っているというニュアンスが、相手に伝わってしまうことで喧嘩へと発展してしまいます。この場合はとにかく言葉の選び方や言い方を変えていくべきです。そして伝えたい内容を、相手が共感、傾聴できるような形で伝えていく努力は必要だと思います。
夫婦喧嘩は子どもにも悪影響を与える
夫婦喧嘩が子どもに悪影響を与えるといわれています。具体的には学習意欲の低下、非行、鬱、統合失調症のような心の病気にも影響があると言われています。
こういった子供の健全な発達を阻害する不適切な養育のことが「マルトリートメント(不適切な養育)」と呼ばれています。
マルトリートメントは「子供の脳を傷つける親たち」(NHK出版)で詳細に書かれています。
強者である大人から弱者である子どもへの不適切なかかわり方を「虐待」と呼ばずに「マルトリートメント」と言います。言葉による脅し、威嚇、罵倒、無視、放置などの行為に加えて、子どもの前で繰り広げられる激しい夫婦喧嘩などもマルトリートメントとなります。
これがもう少し激しいと虐待と言われるような身体的暴行、性的暴行、心理的虐待、ネグレクトなどになります。マルトリートメントは不適切な養育なので、それよりも広範囲のことを指しているといえます。
例えば感情に任せて暴言を吐いてしまったり、子どもを放っておいてスマホばかりを見ていたり、激しい夫婦喧嘩などがマルトリートメントに当たります。
ではこのマルトリートメントが起きてしまうと子どもにどんな影響があるのでしょうか。
実は子どもの脳に傷がつく、および脳が変形するということがわかってきています。例えば厳格な体罰等が発生すると「前頭前野の萎縮」が起きることがあります。また性的マルトリートメントや両親の家庭内暴力の目撃による「視覚野の萎縮」。他にも暴言マルトリートメントによる「聴覚野の肥大」などです。これらは脳が傷つくことから「自分を守ろう」とする防衛反応だと考えられています。
そのようなマルトリートメントが頻度や強度を増した時に、子どもの脳はこのように物理的に損傷します。その結果、学習意欲の低下や非行、鬱や統合失調症といった心の病に結びつく危険性があります。もちろん軽微なマルトリートメントではそのような事は起きませんが、一度傷を負った脳を元に戻す事は容易ではありません。
だからこそ、夫婦喧嘩などの親の言動が脳に与える影響について知っておいて頂きたかったのです。
夫婦喧嘩はもちろん離婚にも影響する
また夫婦喧嘩はもちろん離婚にも影響を及ぼします。お互いの関係が悪くなるので当然ですよね。
実際に激しい夫婦喧嘩では3割ほどが離婚を考えるとも言われていたりします。
特に夫婦喧嘩の際に言ってはいけない言葉や、やってはいけない行動まで行ってしまうと、離婚に発展してしまうケースがあります。
夫婦喧嘩のさなかに家を飛び出す、家出をする
相手のコンプレックスや、性格に暴言を吐く
相手の会社や仕事、家族や親の悪口を言う
相手に暴力を振るう
このような言動はやってはいけません。
夫婦喧嘩が口論ぐらいのレベルであればまだ可愛いものです。
しかし相手を罵るようになったり、物理的に家出をしたり、暴力を振るうなどが発生してしまうと解決が大幅に難しくなります。
一度でもそういった状況が起きたことがあれば、次回以降起きないような工夫や努力をしていく必要があります。
夫婦喧嘩の仲直りや解決法
まず夫婦喧嘩の仲直りや解決法のポイントは、そもそも夫婦喧嘩を激しいもの、喧嘩をエスカレートさせないと言うことが一番大事です。
相手の性格に暴言を吐いてしまったりすると、仲直りには時間がかかってしまいます。相手がひどく傷ついてしまうからです。
つまり夫婦喧嘩の最大のポイントは、小さい夫婦喧嘩で終わらす工夫をし続けることだと言えます。
それを踏まえると以下の5つなどは効果的な解決法ですよ♪
夫婦喧嘩の仲直りや解決法①夫婦喧嘩が激しくなるのを必ず避ける
先ほどもお伝えしましたが、夫婦喧嘩はエスカレートしきらなければ一旦大丈夫です。
言い争いや口論が激しくなったら5分でも落ち着こうと伝えましょう。
特に声が大きくなったり、相手を非難する内容が増えてきたときは、まず会話を止めることがコツです。
「ちょっと一度冷静になりたいから5分欲しい」
「少しだけ考えを整理したい」
などと伝えて、5分ほど時間をあけましょう。
その際に、
「夫婦喧嘩をしたいわけではない」
「どちらも悪いところがあるんだと思うから自分も改めて向き合う」
などを伝えてみるのはありです。
そうすると5分ほどの時間が有益なものになりやすいです。ときには相手の粗探しをするだけで終わることも多いため、まず自分の想いを伝えておくのはありかもしれません。
夫婦喧嘩の仲直りや解決法②口論が収まらなければ体を動かす
上記でも伝えましたが、会話を止めて論理的に考えても自分に有利な点を探すか、相手を非難できるポイントばかり探してしまいやすいです。
その場合は体を動かすことをおすすめします。これは気休めに体を動かせと言いたいわけではありません。
体を動かすことで考え方に違いが出てくるからです
「30分ほど外に出て散歩しながら冷静に考えたい」などと伝えてから一度外に出てみましょう。断られたらトイレに駆け込むのもありです。狭いですが、歩き回ってみましょう。
散歩をしていると色々な景色が飛び込んできます。また目に映るものや考える対象が変わってきます。
目の前の相手や、話している内容を考えているだけでは解決には至りません。
そもそも前から喧嘩が増えてるなぁ、何が原因なんだろう?
そもそもなんで喧嘩しているんだっけ?
他にも、
「少しずつイライラしていた気持ちが収まってきた」
「自分もあの部分だけは悪かったと思う」
など、夫婦喧嘩をした瞬間や、場所にじっとしていては思いつかないようなことを考え始めます。
喧嘩をした瞬間に頭はすべてネガティブな、相手への非難で埋め尽くされます。そうすると、その場でいかに冷静に考えたとしても、一定は同じ結論に向かって論理武装するしか無くなってしまうんです。
だからこそ、一度体を動かしにいってみましょう。少し長い時間観や、喧嘩の原因や解決方法も浮かんでくるかもしれませんよ。
夫婦喧嘩の仲直りや解決法③仲直りのきっかけを複数つくる
いちど冷静になることができれば、後は仲直りをいかにするかだと思います。
その場合は仲直りのきっかけとなる出来事を複数持っておくことが大切です。
例えば外に出たのであれば、何か相手にプレゼントを買ってくるなどはありです。相手が好きなお菓子や食べ物で全然大丈夫です。それだけでも一気に落ち着くケースは多いですよ。
他にもスキンシップなどがあります。例えば後ろから相手を抱きしめるなどは夫婦喧嘩の仲直りのきっかけになりやすいです。相手の顔を見ない方が心が落ち着いたりもするからだと考えます。
あとよくあるのは食事のタイミングで謝るなどがあります。どうしても顔を合わせなければならない時に謝ることは効果的ですよね。
[st-kaiwa1]ぜひ自分たちの夫婦だからこその仲直りのきっかけはいくつか持っておくと良いですよ。そうすると段々仲直りが早くなってきたりもします。[/st-kaiwa1]
夫婦喧嘩の仲直りや解決法④環境を変えて話し合う
仲直りのきっかけでも一筋縄でいかない場合は、とにかく環境をガラリと変えて話し合ってみましょう。
家だとなかなか考え方も、振る舞い方も変えられないことが多いです。
その場合は例えばスターバックスに行って話す、公園に行って話す、見晴らしの良い景色がある場所で話すなどが効果的です。相手も周りに人がいると逆に落ち着くこともありますよね。エスカレートして言い合いになることも、人目があると少なくなるものです。
ちょっとスタバでゆっくり話したいなどを言えば大抵相手も受け入れてくれますよ。
夫婦喧嘩の仲直りや解決法⑤友人や専門家に相談する
他の人に相談すると言う事はとても有効な仲直りや、解決策につながることも多いです。最後の手段と言うよりは、日常的に行っていてもいいと思います。相手を非難するだけだと意味は少なくなりますが…。
そしてあまりにもひどいケースだと専門家に相談することをお勧めします。国が推奨している安心できる機関などに相談することがお勧めです。いきなり有料のカウンセラーと言うのはハードルも高いですし、本当に良い方かが分かりません。
例えばよりそいホットラインは心強い味方になってくれると思います。
国の推奨機関が対応してくれて、電話だけではなくチャットやメールでも相談可能です。
ぜひ、相談は無料ですから、早めに一度話してみましょう。不満や問題は小さな時こそ解決しておくべきです。まだ大きな不満や問題ではないから…と思いすぎるのは良くありません。
自分では分からなくなっている場合や、激しい衝突までいってしまうと解決しづらくなるためです。ぜひ相談は軽く、早めにすることをお勧めします。
夫婦喧嘩の感想まとめ
いかがだったでしょうか。夫婦喧嘩は犬も食わないと言いますが、ささいなことから激しい喧嘩まで含めて多くなることは望ましくありません。
子どもにも影響はありますし、離婚に発展するケースまであります
最初にもお伝えしましたが夫婦喧嘩はあくまできっかけみたいなものだと思います。何か小さな問題や、不満の積み重ねで喧嘩が発生することは間違いありません。それはきっと何かのアラートなのです。そのアラートが鳴ったタイミングでしっかりと解決すれば夫婦喧嘩は必要なものだったと言えるのかもしれません。
私たち夫婦でもいまだに夫婦喧嘩はたまにしますが、激しい夫婦喧嘩に発展させず、なるべく夫婦喧嘩が起きたら問題の本質まで解決するように努力しています。
そうすると夫婦喧嘩の頻度や強度も落ち着いてきますよ
ぜひ一度本記事を参考に、行動を変えていっていただければ幸いです♪