【世界一受けたい授業】子どもの脳を変形させるマルトリートメントとは?予防・対策方法

過去に放送された世界一受けたい授業が勉強になりましたので、まとめてみます。

普通の家庭でも一定起きている可能性があるマルトリートメント(不適切な養育)とは?
テレビでも触れられていた予防や対策をご紹介します!!!

目次

マルトリートメントとは

悲しくて叫んでいる子ども

不適切なかかわり。 特に、大人の子供に対する不適切な養育や関わり方をいい、身体的・性的・心理的虐待とネグレクトを包括的に指す。 [補説]厚生労働省が示す児童虐待の定義に相当する。
出典:コトバンク

世界一受けたい授業に出演されていた、福井大学教授 友田 明美(ともだ・あけみ)さんによると、虐待だけでなく、夫婦喧嘩などもマルトリートメントに入るようです。

maltreatment(マルトリートメント)とは、mal(悪い)とtreatment(扱い)が組み合わさった単語で、前述のとおり、「不適切な養育」と訳される。「虐待」とほぼ同義だが、子どもの健全な成長・発達を阻む行為をすべて含んだ呼称で、大人の側に加害の意図があるか否かにかかわらず、また子どもに目立った傷や性疾患が見られなくても、行為そのものが不適切であれば、すべて「マルトリートメント」とみなす。

つまり一般的な家庭でも起きている可能性のあることなんですね。

「不適切な養育」で損傷する子どもの脳


出典:世界一受けたい授業

厚生労働省によると昨年度、児童相談所に寄せられた「児童虐待に関する相談件数」は、過去最多の12万件(速報値)を超えたそうです。「虐待なんて、自分にも家族にも関係ない」と思っているかもしれません。しかし、児童虐待防止法の第二条「児童虐待の定義」には「児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力」と書かれている。つまり子どもの前で繰り広げられる激しい夫婦喧嘩は「児童虐待」とみなされるのです。

福井大学教授 友田 明美さんによると、

この30年、わたしは小児精神科医として、脳科学の側面から子どもの脳の発達に関する臨床研究を続けてきました。その結果、「チャイルド・マルトリートメント(不適切な養育)」によって、子どもの脳機能に悪影響がおよんだとき、生来的な要因で起こると考えられてきた学習意欲の低下や非行、うつ病や摂食障害、統合失調症などの病を引き起こす、または悪化させる可能性があることが明らかになったのです。

実際にマルトリートメントはどのような影響があるのか?

福井大学教授 友田 明美さんの研究によると、
ハーバード大学との共同で行った研究で、子ども時代にDVを目撃して育った人は、脳の「視覚野」の一部で、夢や単語の認知などに関係した「舌状回(ぜつじょうかい)」と呼ばれる部分の容積が、正常な脳と比べ、平均しておよそ6%萎縮していたそうです。これは無意識下の適応とも考えられます。つまり、生き延びるために、脳はその形を自ら変えるのです。視覚野が萎縮すると会話をする相手の表情が読み取れなくなり、コミュニケーションをとるさいに支障が出てしまいます。子どもにとって大問題なのです。

このように子ども自身に向けられた暴言や暴力でなくても、激しいいさかいを目撃することにより、体内にはストレスホルモンが分泌され、脳神経の発達が阻害されます。
想像してみてください。子どもにとって大事な存在である両親が目の前で言い争っている。例えば、父親が母親を頻繁に怒鳴りつけ、母親が父親の悪口を常に言い続けているような環境で、子どもが健やかに育つはずがありません。

夫婦喧嘩と侮るなかれ。このような状況が継続される場合、子どもを一刻も早くマルトリートメントがある状況から救い出し、安心して暮らせる環境を整える必要があります。

番組で紹介されていたマルトリートメントの予防や防ぐ方法は?

子どもと一緒にいる親

気持ち編:最初から完璧な親はいない

最初から完璧な親はいない。そのように友田教授は番組で話されていました。

子どもの年齢が1歳なら、育児年齢も1歳。

自分自身を責めすぎず、一緒に成長していく姿勢が大事です。
子どもの気持ちも大事ですが、何より大事なのは自分の気持ちもコントロールすることだとお話されていました。

方法編:育て方①

子どもを常日頃から褒めておくことが脳にとっても良いと話されていました。

そこで非常に効果のあるのが

耳打ち効果

として紹介されていました。

これは子どもを直接褒めるのではなく、間接的に褒めることです。
それにより、子どもはもっと嬉しく感じるそうです。

母親「パパ聞いて、聞いてー。」
父親「どうしたの?」
母親「今日美樹が学校のテストで100点取ったんだよー♪」
父親「それはすごいね!」
母親「そうなの美樹は本当にできる子だわ」

素敵ですよね。確かに自分もそうされると誇らしく思えるもの。
ぜひ耳打ち効果は意識的に増やしてあげたいですね。

方法編:育て方②

怒りすぎた後のフォローは結構難しいですよね。
友田教授によると、脳の改善にも効果的な方法として以下を具体例として出していました。

抱きしめる=スキンシップ

脳の改善にも効果的なのは抱きしめること。スキンシップが大事なんですね。
絆ホルモン=オキトシンが活性化されるとのこと。
親子の愛情を高めるなどの作用があります。

子どもをどんな時も、優しく抱きしめる

凄く大事なことですよね。

方法編:育て方③

友田教授によると、多くの人と一緒に育てるのが非常に効果的だとお話されていました。

共同子育て

親戚や、親などと一緒に育てることがとても良いとのことでした。

何故かと言うと、脳のネットワークが発達する効果があるようです。

子育ては一人で抱え込まず、親戚含めてやるのが大事なんですね。

まとめ

マルトリートメント(不適切な養育)は、夫婦喧嘩などでも当てはまります。

それは子どもの脳の発達に大きな影響を与えてしまいかねません。

友田教授も、親の教育(ペアレントトレーニング)も大事だと話されていました。

子どもの怒り方、褒め方、育て方など、親も子育ては1歳~ぐらいだと思って、子どもと一緒に成長していきたいものですね。

また特集していきたいと思いますので、ぜひ御覧ください♪

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