安産祈願を考える多くの方々が、どの神社を選ぶべきか、どのようなプロセスを経るのか、そしてどれくらいの費用がかかるのかという疑問を抱えています。
特に埼玉県の鴻神社は、安産祈願で知られ、その松竹梅の各コースとそれぞれの値段には大きな関心が寄せられています。
この記事では、鴻神社の安産祈願に関する基本情報から、安産祈願の流れ、料金体系、さらには授与品の詳細に至るまで、幅広く解説しています。読者の皆様は、この記事を通じて、安産祈願の選択肢を比較検討し、最適なタイミングでの祈願方法、必要な持ち物や服装、さらには祈願後の心境の変化についても理解を深めることができるでしょう。
安産を願うすべての方々にとって、この記事が貴重なガイドとなることを願っています。
安産祈願の選択肢と決定要因
他の神社との比較:氷川神社との違い
安産祈願を考える際、多くの方がどの神社を選ぶかで迷われることでしょう。例えば、埼玉県には大宮や川越の氷川神社があり、これらは安産祈願で非常に有名です。しかし、今回私が選んだのは、子授けや安産に特化している鴻神社でした。氷川神社と比較して、鴻神社は安産祈願のコースが松竹梅と分かれており、それぞれ一万円、七千円、五千円という価格設定がされています。このようなコース設定は、氷川神社にはなく、鴻神社独自の特徴と言えます。また、授与品の種類も鴻神社では豊富で、特にぬいぐるみが人気のアイテムです。氷川神社ではぬいぐるみの授与はないため、この点も大きな違いとなります。安産祈願の場所を選ぶ際には、こうした各神社の特色や授与品の違いを考慮することが重要です。
安産祈願を行うタイミング:妊娠中期の選択
安産祈願を行うタイミングは、多くの妊婦さんにとって重要な判断点です。一般的には妊娠5ヶ月頃、特に戌の日に行うことが多いですが、これはあくまで一例です。この時期は、妊娠が安定し始め、お腹も大きくなってくる中期にあたります。中期は体調も比較的安定していることが多く、安産祈願に適した時期と言えるでしょう。また、この時期に行うことで、残りの妊娠期間を安心して過ごすことができます。安産祈願のタイミングは、個々の体調やスケジュールに合わせて選ぶことが大切です。
埼玉県 鴻神社は安産祈願で有名な神社
こうのとり伝説で有名な別名こうのとり神社
埼玉県鴻巣市にある鴻神社(こうじんじゃ)は、コウノトリの伝説が残る神社としてよく知られています。
神社がある鴻巣市一帯は、江戸時代、鴻巣宿(こうのすじゅく)と呼ばれる宿場町でした。鴻巣宿に鎮座していたのが氷川社( 祭神 スサノオノミコト )、雷電社( 祭神 ワケイカヅチノミコト )、熊野社( 祭神 ハヤタマノオノミコト )の三社で、明治6年にこれらの神社が合祀され、鴻神社が誕生しました。誕生した当初、神社は「鴻三社」と呼ばれ、現在の名称になったのは、明治40年に入ってからです。
鴻神社のご祭神は、合祀した三社に祀られていた神々です。
鴻神社に伝わるコウノトリの伝説は、「鴻巣(こうのす)」という地名に関連があります。
昔「木の神」と呼ばれる大木があり、地元の人たちは、神様の木として大事にしていました。ですが木の神は、人々がお供え物を怠ると災いを引き起こすため、人々はお供え物を欠かせず、それが難点でした。ある日一羽のコウノトリがやってきて、木の神に巣を作り、卵を産みました。コウノトリが卵を育てていると、どこからともなく大きなヘビが現れて、卵を飲み込もうとします。それを見たコウノトリは果敢に立ち向かい、見事ヘビを撃退しました。
この一件があってから、木の神が災いを引き起こすことがなくなったということです。喜んだ人々はその場所に社を建て、社を「鴻(こう)の宮」として守り神を祀り、いつしかこの地は、コウノトリが巣を作ったことを意味する「鴻巣(こうのす)」と呼ばれるようになりました。コウノトリ伝説は、地域の呼び名に影響を与えましたが、それだけではありません。
時代とともにコウノトリ伝説は、安産祈願と結びつくようになったのです。
ヨーロッパでは、コウノトリが赤ちゃんを運んでくると伝えられています。
コウノトリは子宝や安産の象徴とされ、それが神社に伝わるコウノトリ伝説に結びついたと考えられます。
鴻神社には、コウノトリのご利益にあやかりたいと、安産祈願や子宝祈願に全国から多くの女性たちが訪れます。鴻神社の境内は参拝するのにちょうど良い広さで、安産や子宝に関連したスポットが点在しているのです。
神社を訪れたら、ぜひ見ておきたいのが、「木曽桧樹魂塊(きそひのきじゅこんかい)」です。樹齢数百年の杉から造られた卵型のご神体で、重さは100kgあります。迫力のあるご神体の姿に、安産のパワーをもらえそうですよ。
樹齢500年以上の夫婦銀杏(めおといちょう)は、夫婦円満をはじめ、安産や子宝、健康長寿などのご利益があるとされます。安産祈願で立ち寄った際は、このご神木に触れてみてはいかがでしょうか。
さらに境内には、「こうのとりのたまごお守り」納所があります。
ここは、鴻神社のオリジナルこうのとりのたまごお守りを、1年後に返納する場所です。お守りの効力は1年と言われていて、処分するには、手に入れた神社に返納するのが正しい処分方法になります。
安産祈願で人気のある神社として、常に名前の挙がる鴻神社。
コウノトリ伝説のふるさと鴻神社で、戌の日の安産祈願をしてみてはいかがでしょうか。
埼玉県 鴻神社の基本情報
住所 | 〒365-0076 埼玉県鴻巣市本宮町1-9 |
祈祷受付場所 | 鴻神社社務所 |
祈祷受付時間 | 9:00~16:30頃 ※平日はご予約ください。 |
祈祷間隔 | 常時 |
所要時間 | 20分〜30分 |
予約 | 平日は予約が必要 ※戌の日と土・日は予約不要 |
お札・お守りの授与窓口 | 鴻神社社務所 |
電話での問い合わせ先 | 048-542-7293 |
注意点 | 戌の日と土日は込み合う可能性があります |
埼玉県 鴻神社へのアクセス
電車・バスの場合
JR高崎線 | 「鴻巣駅東口」より徒歩8分 |
「鴻巣駅東口」から「エルミこうのすショッピングモール」に入ります。
「公園側入り口」を出て左折、「こうのすシネマ」を過ぎたら右折して「こうのとり通り」に入ります。信号を過ぎてしばらく進むと、右手に神社が見えます。
車・バイクの場合
首都圏中央連絡自動車道・桶川加納I.C.から16分
駐車場について
参拝者専用の駐車場があります。
しかし、混雑時にはご利用になれない場合があります。特に戌の日や、大安の土日などはご注意ください。
安産祈願は公共交通機関+タクシーがおすすめ
安産祈願は混み合うことも多いですし、妊婦さんにとっても移動はスムーズなほうが良いです。ただ車は便利なのですが、交通規制で止まったり、駐車場が満車で周囲を1時間回ったという話も聞きます。
おすすめは公共交通機関+タクシーです。渋滞や駐車場を気にせず、時間通りに動くことができます。
またタクシーを使うのであれば配車アプリを活用するとスムーズです。私たち夫婦のおすすめはGO(ゴー)。GOであれば一番近くのタクシーがすぐ来て、すぐ乗れます。今なら初回500円クーポンもついていますので、近ければほぼ0円で移動することができますよ♪
昇殿参拝の人数制限に関して
参拝者全員が一緒に祈祷を受けられます。ただし、人数によっては費用が追加でかかりますので、ご注意ください!費用については次の料金(初穂料)の部分で記載しております。
それでも全員が昇殿できるのは妊婦さんにとっては嬉しいですよね♪例えば夫やご家族など。神社によっては妊婦本人しか受けられない場所もありますが、三重県 伊勢神宮では大丈夫とのことでした。ぜひ素敵な時間にしてくださいね。
安産祈願の料金(初穂料)はいくら?
初穂料
鴻神社で安産祈願を行う際、初穂料は松コース10,000円、竹コース7,000円、梅コース5,000円になります。
この初穂料は神社で祈祷をしてもらった見返りとして、神様に奉納するお金です。安産祈願では、祈祷を受け、その後授与品が貰えます。
授与品には、御札のほか安産のお守り、木製の「こうのとりのたまごお守り」などがあります。
鴻神社の安産お守りはピンク色で、コウノトリが描かれています。
こうのとりのたまごお守りは、神社に伝わるコウノトリ伝説に由来する幸運のたまごで、安産のお守りです。
赤ちゃんが無事に誕生した後は、再び鴻神社を訪れ、こうのとりのたまごお守りを、納所に返納しましょう。
安産祈願では、初穂料以外特別に費用はかかりません。
ですが、境内でおみくじを買うと、別途料金が発生します。
腹帯を持参して祈祷をお願いしたい場合は?
腹帯は持参すればご祈祷をしてもらえますよ!
腹帯は機能性などを考えると、市販の商品を持参することをおすすめします♪
初穂料はのしに包む方がいいの?
のし袋に入れて渡すのがマナーです。
そもそも初穂料とは、神社に対し、祈祷やお祓い、祝詞の謝礼として渡す金銭のことをいいます。神社での正式参拝(祝詞をあげてもらう・祈祷やお祓いを受ける)の際に神社に渡す謝礼は、白赤の蝶結びの熨斗袋に入れて用意をします。白封筒でもOKです。
初穂料のし袋の書き方は?
■表書き
水引き(紅白蝶結び)の上段には「初穂料」もしくは「御初穂料」と記入してください。
下段には、安産祈願のため「夫婦の姓のみ」もしくは「夫婦連名」を記入します。
■内袋の表面
中央に漢数字で金額を書きます。毛筆または筆ペンを使い、濃くはっきりと書きます。
■内袋の裏面
左下に住所と氏名を書きます。
授与品の詳細と選択のポイント
授与品の種類とそれぞれの意味
安産祈願で授与される品々には、それぞれ特別な意味が込められています。鴻神社では、安産祈願のコースに応じて異なる授与品が用意されており、松、竹、梅の各コースで内容が変わります。例えば、一万円の松コースでは、厚みのある立派なお札や、特別なぬいぐるみが授与されます。これらの授与品は、安産や子宝に関する神聖な願いを象徴しており、受け取ることでその願いがより強く神様に届くとされています。また、七千円の竹コースや五千円の梅コースでも、それぞれに合わせたお札やお守り、木の卵などが授与され、これらもまた安産や子育ての幸せを願うための大切なアイテムです。
ぬいぐるみの特別な魅力と選択理由
鴻神社の安産祈願で特に人気のある授与品が、ぬいぐるみです。このぬいぐるみは、松コースでのみ授与される特別なアイテムで、親子のぬいぐるみとしてデザインされています。このぬいぐるみは、ただの飾り物ではなく、安産と子育ての幸せを願う象徴として、多くの妊婦さんに選ばれています。私自身も、このぬいぐるみの可愛らしさと、それが持つ意味に惹かれて松コースを選びました。家に飾ることで、日々の生活の中に安産祈願の思いを常に感じることができ、また、お宮参りなどの後のイベントでも、このぬいぐるみが素敵な思い出として残ります。授与品を選ぶ際には、その意味だけでなく、自分にとって特別な感じがするものを選ぶことが大切です。
待ち時間や混雑状況は?
予約の有無と当日の流れ
安産祈願を行う際、予約の必要性は神社によって異なりますが、鴻神社では予約は必要ありません。戌の日以外の土日も、予約は不要です。
待ち時間もそれほど長くなく、早い場合は受付を済ませてすぐ祈祷に入ります。予約なしで当日訪れたとしても、スムーズに祈祷を受けることができるでしょう。
私が訪れた際も、予約なしで参拝することができました。当日は、他の夫婦と共に集まり、一緒に祈祷を受ける形式でした。具体的には、神社に到着後、短時間の待機を経て、祈祷が始まります。この待機時間は、他の参拝者の状況によって異なりますが、私の経験では約10分程度でした。祈祷自体は15分ほどで終了し、この間に多くの妊婦さんが同じく祈祷を受けているのを見ることができ、安心感を得ることができました。
希望する日に安産祈願を受けられる確率は高いといえますが、必ず混雑しないという保証はありません。場合によっては混雑しますので、事前に混雑状況や待ち時間について、神社に問い合わせることをおすすめします。
安産祈願の儀式内容と期間
安産祈願の儀式は、神職による祈りとお祓いから成り立っています。儀式中、私たちはお名前を呼ばれ、卵のオブジェに手を当てながら、赤ちゃんの健康と安全な出産を祈りました。また、儀式の一環として、お札を授与されます。このお札は、選んだコースによって大きさや厚みが異なり、松のコースでは特に厚みのある立派なお札が授与されました。儀式は短くても、その中に込められた意味は深く、参加者一人ひとりの心に響くものがあります。
儀式後は、授与品を持ち帰り、家庭で神聖な気持ちを保ちながら出産に向けての準備を進めます。このように、安産祈願は妊娠中の大切な節目となり、心の支えとなるでしょう。
また鴻神社では酉の市をはじめ、恒例の行事を開催しています。
行事には多くの人が足を運びますので、当日は混雑が予想されます。混雑が気になる場合は、行事と同じ日は避けたほうが良いでしょう。
鴻神社で開催される主な行事は、酉の市(毎年12月4日)・初詣(毎年1月1日~3日頃)・初午祭(毎年2月と3月の午の日)・初山祭(毎年7月1日)・鴻巣夏まつり(毎年7月中旬から3日間)・おおとりまつり(毎年10月中旬)などです
受付〜安産祈祷までの流れ
祈祷受付〜安産祈願までの流れ
事前のチェックポイント
戌の日と土日以外で祈祷を希望する場合は、予約が必要になります。
電話で神社に問い合わせ、予約を入れましょう。
安産祈願に準備するものは、腹帯または腹まきです。
祈祷をし、安産の印を押してもらいますので、当日は身に着けず、持ち込みます。
鴻神社の安産祈願の受付は、午前9時から午後4時30分までとなります。
この時間帯に間に合うようスケジュールを組むことが大切です。
祈祷受付〜安産祈願
当日神社を訪れたら、まずは鳥居の前で軽く一礼し、境内に入ります。
境内に入り真っすぐ進んでいくと、右手に手水舎が見えます。
手水舎で手を洗い、口をゆすいで身体を清めましょう。
これで参拝する準備が整いました。
祈祷の申し込みは、社務所で受け付けています。
社務所で安産祈願を受けたい旨を伝え、指定された書類に、必要事項を記入します。ここで初穂料を支払いますので、忘れないようにしましょう。
受付を済ませたら、後は自分の順番が来るのを待つだけです。
混雑状況にもよりますが、運が良ければ自分たちだけで祈祷を受けられます。複数の組と一緒でも、個人だけでも、鴻神社は丁寧に祈祷してくれると評判です。安産祈願の祈祷は、「こうのとりのご神像」の前で行われます。
祈祷は、神主が神様に安産祈願する祈りになりますので、軽く頭を下げて、聞くようにしましょう。
祈祷の際細かなマナーはありませんので、それほど不安になることはありませんが、神社で参拝するときの作法は、「二礼二拍手一礼」ということを覚えておきましょう。祈祷後授与品を受け取り、安産祈願は終わります。
もし時間があれば、境内を見て回ったり、おみくじを買ったりしてみてはいかがでしょうか。安産祈願や子宝、心願成就など、さまざまなご利益があるとされる神社の境内には、ゆかりのスポットがたくさん点在していますので、ゆっくりと見て回ると、新たな楽しみを発見できるかもしれません。
境内での写真撮影は許可されていますので、気に入った場所で記念撮影するというのも良い思い出になります。
神社を後にする際、鳥居をくぐったら、神社の方に向き直り、一礼しましょうね。
服装や持ち物は?
服装や持ち物に関して特に決まりはないようですが、神社に参拝する・昇殿することを考えると、あまり華美ではなく節度のある服装であれば問題はありません。妊婦さんはお腹を締め付けず、ゆったりとした服装がポイントで、よそ行きのワンピースやマタニティドレスなどがおすすめです。
ただ、御神札・腹帯・お守り等をいただく際、袋に入ってはいますがそのまま持ち歩きたくない方は、少し大きめのカバンを持って行くと良いかもしれません。
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2024年の戌の日はいつ?
2024年の戌の日カレンダーはこちらです。
祈願後の感想と体験談
埼玉県 鴻神社での安産祈願は本当におすすめです。
授与品を家庭での使用とその感想
安産祈願で授与された品々は、家庭に持ち帰ると新たな意味を持ちます。
私が選んだ松コースでは、特に愛らしい親子のぬいぐるみが授与されました。
このぬいぐるみは、家に飾ることで日々の生活に温かみを加え、安産への願いを身近に感じさせてくれます。
また、授与されたお札は、家の神棚に安置することで、家族全体の安全と幸福を祈願することができます。
これらの授与品は、ただの物ではなく、安産祈願の記念として、また精神的な支えとして大切な役割を果たしています。
家庭でこれらを日々見ることは、安心感を与え、穏やかな妊娠生活を送る助けとなりました。
安産祈願後の心境の変化
安産祈願を終えた後、心境には大きな変化がありました。儀式を通じて、私たち夫婦は赤ちゃんの健康と無事な出産を心から願うことができ、精神的な安定を得ることができました。また、他の妊婦さんたちと一緒に祈祷を受けることで、自分たちだけではない共通の願いや絆を感じることができました。この経験は、妊娠という特別な時期をより意味深いものにし、前向きな気持ちで出産に向けての準備を進める励みとなりました。安産祈願は、身体的な安全だけでなく、心の平安をもたらす大切な儀式であり、その価値は計り知れません。
妊娠〜出産は、妊婦さん本人にとっても家族にとっても一つの大きなイベントです。せっかくならこの機会に、こうして改めて祈願するのはとても思い出に残りますし、残りの妊娠生活を考えるタイミングとしても良いのではないでしょうか。